画像のアクスルは、CB-F用ホイールをBIG1フォークに取り付ける際に、アクスル径を純正のφ15から φ20に増やして 材質をクロモリ鋼のSCM415を使って剛性を上げる目的。

フォーク剛性をあげるのにスタビライザーが良く取り上げられるけど、効果はアクスルが断然上。
スタビライザーの目的は本来、左右フォークを固定して量産ラインでアクスルを入れやすくする目的だと思う。タイヤを取り付けるときに、左右のフォークがてんでバラバラだとアクスルを差し込みにくい。
その存在に目を付けた部品屋さんが作ったんじゃないかと思う。3ピースの鋳造タイプなどはまず正確にフォークのセンターが出てない事が多い、次にステムに開いているフォークの穴が純正でもずれてる事が多いので取り付けるとスムースに作動してないのも多い。
フォークが跳ねる感じだとか、ストローク時の異音など。
5ピースのスタビライザー(以下スタビ)だと、クランプ部を締めた後、フォークをストロークさせると位置が出て左右のブリッジを締めるのでまだましだと思う。
基本の純正のステムの精度に問題があるので知っててほしい。動きを阻害しているか、確認するには、スタンドで前輪を浮かせて、フォークのトップキャップを外しアウター(ボトム)ケースを自由に動かせるようにする。
すこすこにね。
アウターとホイールごと持ち上げて、スタビが付いたままでもスムースに降りるか確認すると良い。
上がったままで降り無いのがあるよ。
で、スタビ固定のボルトを外すとスーッと下がって「フォークの動き良くなりました―!」っていうのがあります。
現行の正立の場合はあまりない。
話がそれた。
アクスルに戻るけど、クロモリ鋼は高いせん断強度とねじれ強度が高いけど錆びやすいのが問題。切削直後は綺麗だけど湿気の多い時はすぐに錆びる。

表面処理を一般のメッキでなく、「保護防錆膜」でやって見る事にした。
アクスル取り付け時の耐摩耗性も考えて、フッ素加工もしているので手に取った瞬間するするしてる。ネジ部に着いた膜も強いので安心。
純正ホイールでもアクスル径を大きくするのに応用できないか、試してみるのでまた報告します。
リアもアクスルの剛性は大事だから径は変えれないけど、材質を換えると動きがしっかりするので試す価値有りなので、これも後日報告ですね。


画像はダイマグだけど、BIG1ステム&フォークに純正ホイールが取り付けれるとまた新しいカスタムも出来ると思う。
他にもクロモリアクスルの依頼があるので、こういったノウハウを応用しようと思う。
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- 2010/08/25(水) 13:50:03|
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