来春に向けてマフラーの試作が本番に入りました。
理想のマフラーとは何か、同じCBF乗りとして、形、性能、使い勝手など自分でテストするのも大事ですし
いろんな人に意見を求め基本の形を探し出してきました。

試作レイアウトのエキパイ部です。
理想のマフラーの条件を出すと
◆性能は悪く無い事
◆耐久性
◆品質
◆大人の音
◆部品のリペアサービス
これらを満たす必要があります。
表現は難しいのですが、性能は純正を上回る必要があります。
「大人の音」と深く関わりますが、世間で言うショート管だとサイレンサー無しで爆音にしないと
抵抗多くて思ったより高回転の伸びがありません。
私はその爆音には賛成できません。
なぜなら多くのライダーは大人だからです。
マフラーの音は全ての人に快音ではないですね。日曜の朝にはきっと騒音に感じる人が周りに住んでいる事
を知っているのが大人のライダーです。
車検対応でも不用意に回せば、そりゃ騒音ですが、いざって時に公に認められる音量に近づけたい。
それと、ぬけぬけの爆音マフラーはスタート時に力が出ないのは世間で言う内圧不足が原因ですし
爆音は乗ってる本人も疲れると訴える人も多い。
品質を保つにはチタンですね。
もし仮にベンダー(機会曲げ)で作っても熱が溜まりやすい部分は焼き色を付けるべきです。
理由は変色しにくいからです。
チタンのあの美しい焼き色は、酸化膜、分かりやすく言うと錆ですが
同じ錆でも鉄とは違って、相当高温にならないとその錆は進行しにくい。排気音に対して保護膜のような働きです。
鉄の焼付塗装やメッキは細部に届かないとか、羽石で傷が出来ると錆ます。
その錆をワイヤーブラシで落として、再塗装する時間が無い年齢層のライダーも増えているので
実情を考えるとやはり品質保持能力が高い チタン しかも本当の手曲げです。
この試作の前の原型は私が手作りで作って来ましたが、それは専門店の仕事。
しかし今後マフラーを維持して行くには、補修パーツとしての供給も重要ですので
部品供給はマフラー製造のプロに任せるのが最適です。
原型、試作とそれぞれのプロの受け持ちとして進めて行きます。
4-1集合に決まったのは、音と出力特性です。
理由を明かす前に 4-2-1は中低速型で、4-1は高速型、中低回転とか高回転とかで分けられている用に
思われがちですが必ずしもそうではありません。

集合方式で変わってきますが、今まで多く普及していたCB-F用の4-2-1は下も無いし、中間の谷があるし高回転の伸びが無いという三拍子そろったマフラーがほとんどで
エンジンのもともと持つ特性でかなり変わるという事です。
では4-1の理由はトルクピークは結構低い回転で出るのが4-1です。
普段使っている回転数は意外とそのトルクピークに近い回転で使っています。
あとはあの4-1独特の集合音ですね。
集合部には仕切りを入れるかどうか検討中ですが、もうすぐエキパイ部の試作が仕上がる予定です。
その後実車に取り付けてテール部の製作やレイアウトを考えて性能ももちろん吟味しながら
市販品につなげて行きます。
全ての希望通りには行かない所もあります。
何か犠牲にしないといけない部分も出てくると思いますが
どうしてバンク角にこだわるか
どうしてチタンになったのか
このパイプの曲げ、配置にした理由はなぜ
最後はマフラーの名前についても
全てに理由があります。

市販前のテスト品出来たら報告します。 エキパイだけでゾクゾクします。
たまらんですね(^。^)
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- 2015/12/26(土) 01:34:46|
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